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『domaci インタビュー vol.01』

 
2026年8月に当店初お披露目の個展を開催いただきます「domaci」さんのインタビューvol.01。
 
姉妹ユニットにて作品制作をされていらっしゃる「domaci」のインタビューを2回に分けてご紹介させていただきます。
「vol.01」はお二人の幼少期のお話から「domaci」スタート時のお話や
姉妹ユニットとしてdomaciの現在のスタイルになるきっかけとなったビーズ刺繍のお話。
 
 

 
 
(林):本日はよろしくお願いいたします。

(D):よろしくお願いいたします。

(林): もともと私自身独特な輝きや質感のビンテージビーズやビーズアクセサリーが好きで
お店で何ブランドかお取り扱いさせていただいているのですが。
domaciさんの作品を拝見して他の作家さんやブランドさんには無い独特な世界観に惹かれて
「これは!ご連絡しなきゃ!」と思ってご連絡させいただいたんですけど。

(D)二人:ああ!ありがとうございます(笑)。

(林):昨年末に個展におじゃまさせていただいて初めて作品を直に見させていただいたら
凄い手が込んでいて「ああ!やっぱり間違いじゃなかった!☆」と思ってとても嬉しい感情になりました(笑)。

(D)二人:ありがとうございます(笑)。

(林):それで何と言いますか。domaciさんの作品から美的センスや美意識を凄く感じたんですよね。
damaciさんなりの美意識は幼少期からなのかどのように培われてきたのか。
お二人とも美大を出ていらっしゃるとお聞きしたんですが。

(D)妹:えっと、、幼少期は東京の郊外に住んでいたんですが、
その当時里山的な自然が自宅の周りにありまして父親が山を散策するのが好きで遊ぶってなると週末良く連れて行ってくれてて。
自然の中で何気なく探検じゃないですけど道なき道を行くみたいなのを楽しんでいる感じが多かったんですよね。
お家でバービー人形と遊ぶとかそういうのは一切なく(笑)。
何して遊んでるって云ったら紙に絵を描いてそれで二人で会話して遊んでたんです(笑)。

(林):ええええ!!

(D)妹:何だろう。独自に遊びを考える感じが多かったんですよね。秘密基地みたいなのを作ったりとか。
(D)姉:そう全部お家にある物で色々作ってみてとか。

(林):何か絵を描いたりとか例えば立体とか。

(D)妹:あっ!立体ですね。布とシーツとタオルでそう云うので何かお部屋を作ってみたりとか。
そういう兎に角色々ある物でなんかしてたんですよね(笑)。
(D)姉:あと二人ともねなんか絵が凄く好きだったんですよ小さい時から。
ずっと絵を描きながら会話してる感じで。
(D)妹:描いた絵でしゃべるんです(笑)。

(林):えっ!それで会話!うわぁ!可愛い!

(D)妹:そうなんです。また絵描いてきてそれで喋ってきてみたいな。
漫画をお互いに描き合っている感じと云うか。一つのノートに描くんですけど。
描いてハイ!て渡して描いてみたいなのをお互いに繰り返していたんです。
(D)姉:そういうのが凄く楽しくてね。
今だと本の付録に付いていたシールでお人形さんの着せ替えとか?
昔も有ったとは思うんだけどあまり手に入らなくて。
ああいうのを自分達で真似して作ってたの(笑)。

(林):ええ~~!

(D)姉:紙に女の子を描いてそれを着せ替えるみたいな。
(D)妹:靴もワンピースとかも色々紙に描いてそれで着せ替えっこして遊んでた感じ(笑)。
(D)姉:そういうのが原点なのかな?分からないんですけど?
(D)妹:でも買い与えられるというよりは何か自分達で作ってるイメージだよね。
買って貰えないからしょうがないとかじゃなくて無意識に遣りたくて遣ってた感じですかね。

(林):へえ~~!楽しくて。

(D)妹:はい!そうなんですよ。
売ってる物も有るんだけど自分達でやった方が自由にできる感覚で。
(D)姉:買って貰いたいとか欲しいとか言ったこともそれを駄目って言われた事もたぶん無いんですよね。
ただ自分達で自然にやってみたら楽しくてって感じで、そんな幼少期です(笑)。

(林):へ~!
絵を描いたりとか何か物造りをするのが楽しい!っていう事がそれから今までずっと続いてるんですね。

(D)姉:そうですね。
あとたぶん原点はその、、市の取り組みかなんかで山の施設に子供たちを集めて色々な遊びや演劇とかアスレチ
ックを自分達で作ったり陶芸とかもするコミュニティみたいのが有って。
それが山丸ごと施設になってるんですよ。

(林):うわぁ!それは凄い!

(D)妹:それは応募抽選で当たった子供や、紹介でしか入れないシステムになっていて。
たまたま運良く私達姉妹は入れて、シャトルバスで山に行ってたんですけど。
そこでアスレチックを自分達でルール決めて作ったりとか。
(D)姉:その施設ではルールは子供たちで自由に決めて遣らせるっていうコミュニティで。
鬼ごっこもルールが無くて自分達で作って!て言われて。
(D)妹:先生は居るんですけどとにかく自分達で決めた遊びを遣ろうよっていう取り組みで。

(林):へ~!なんかそれってルールとかも決められてないし自由だから凄く想像力が養われますよね。

(D)姉:そうなんですよ。
それで、そこで一緒にいた子達は近所の子供だけじゃなくて色々な学区からも来てて。
そこで陶芸したり演劇やったりアスレチックも自分達で作ったり、それが美大に繋がっているのかな。
芸術や美術が好きっていうのも拍車をかけてるのかな!と思うんですけど。
あと幼少期から山に行って遊んでいたので自然の物が好きだったりもするので。

(林):なるほど!それは凄い分かります!

(D)妹:改めて考えるとそういう事なのかな!と思いますね。
(D)姉:とにかく絵を描いている二人って感じでした。幼少期の記憶は。

(林):姉妹で絵を描いて遊んでる。

(D)姉:そう!遊んでる。とにかく好きでしたね!絵を描くことが。

(林):親御さんとか親戚とかにはそういう絵が好きな方は。。

(D)姉:全然いないですね。だから親にもなんでこうなったんだろう?みたいな。

(林):ええ。。。!
今までデザイナーさんとか作家さんとお話しをするとお家に画集が有ったりとかそういう環境が。。

(D)二人:何にもないです。
(D)姉:ただ父親が写真が好きでアートまで行かないんですけど青森出身でねぶた祭りの写真が有って。
山車みたいなのを作れるんだよって言って。それが楽しくて一緒に作ったのを今でも鮮明に覚えてますね。
(D)妹:確かに!立体ってこうやって出来るんだ!とか。
工夫しないとあの形にならないので、凄い!と思って楽しかったですね。
その他は本当に思い当たることが無くて、親も不思議がるみたいな(笑)。
(D)姉:なんか独特な世界で二人で没頭してる感じで。楽しくてね!
ずっとそんな感じで遊んでるからね。

(林):(笑)でもそれがdomaciの二人で物を造っている根幹に繋がっている。
小さいころから二人で楽しく絵を描き合ってお話ししたり立体を作ったりっていうのが。

(D)二人:あ!そう!本当に凄いそうだと思います!
(D)姉:だからあんまり会話しなくてもお互いに考えてる事がなんか一緒で。不思議だよね。
それ遣ろうと思ってた!とか。あっ!それ良いよね!ていうのが不思議と一緒で(笑)。

(林):それは。うん。凄い分かります。
domaciの作品を拝見すると「ああ何か良い掛け合いが出来てるんだろうな!」てとても感じます。
やはりそれは姉妹ならではなのかなとも思いますし。
だけど姉妹でも幼少期からお互いにそういう遣り取りをしていないと全然そういう意思の疎通が図れない場合もありますので。

(D)妹:そうですね。

(林):それから作品を作り始められたきっかけはどのような感じで?

(D)姉:私が結婚して出産のタイミングで仕事を辞めたんですけど
最初は子供のために編んでたのが何だかいつの間にか自分のためのアクセサリーを作るようになって(笑)。
それがきっかけで。
(D)妹:こんなの出来たんだよね!て見せてくれたんですよ。

(林):あっ!それが一番最初のアクセサリーを!

(D)妹:そう!それで「可愛い!☆」ってなって。編み物出来るの尊敬って思ったので
「凄いじゃん!凄いじゃん!もっと作れば!」て言って、色々作ってみたアクセサリーを姉が友人にあげたんですよ。
そしたら皆大喜びで、その中の一人がインテリアショップで働いてる方がいて
その人が「作品凄く可愛いからPOP UPみたいなのやってみる!?」て言われて。
(D)姉:それで初めて出店というのを経験して。そうしたらもの凄い反響が良くって。
 
 
 
(林):うわぁ!

(D)姉:あっ!なんかこんな感じで売れるんだってね!てなって(笑)。それが17・8年前くらいかな。
(林):18年前くらいからスタート。
(D)姉:スタートっていうか何なのかですけど(笑)。

(林):きっかけになったんですね。

(D)二人:そうです。そうです。
(D)妹:それがめっちゃ反応が良かったんだよね。
(D)姉:良かった。良かった。
(D)妹:その時姉が妊婦なのでお腹がポンポンだったので大変そうだな!と思って売り子で手伝ったんですけど。
もの凄く反応が良かったから、このまま遣りなよ!って言ったんだよね。

(林):じゃあ、最初はお姉さん一人で。

(D)姉:そうです。
(D)妹:私が「凄いじゃん!凄いじゃん!」てのせてる感じで(笑)。
姉が出産前でお腹ポンポンだったので私が糸とかテクスチャーが好きだったし
材料なんかの買い出し担当でちょこっと手伝ってた感じです。

(林):そうだったんですね。

(D)妹:それからその間に姉が無事に出産して子育ても大変になってきて。
(D)姉:そうそう(笑)。大変だったり寝れなかったりで。
(D)妹:でもその中で色々ストレスがありながらも作るのが好きだからストレス解消じゃないけど作ってたんだよね。
(D)妹:それで初めてやったPOP UPに一緒に出店していたお菓子屋さんが凄い気に入ってくれて。
そのお菓子屋さんの2階に雑貨屋さんみたいのが有って、そこに置かない!って言ってくれてそれが初めての委託(笑)。

(林):うわぁ!それが初めての取引き先。お菓子屋さんの2階。

(D)姉:そうなんです。凄い小規模で遣らせてもらって毎月毎月新作を持って行って選んでもらってて。
(D)妹:姉が子育てが大変で私が代わりに新作を持っていって売り込んでたんです(笑)。
(D)姉:そう!本当にごめん!て感じなんですけど遣って貰ってたんです(笑)。

(林):へえ~~!それからお二人で制作するようになるのはどのような感じで?

(D)姉:たぶんコロナの時くらいかな。その前から少し一緒に遣ってたんだけど。
私が一緒に遣りたい!ってずっと言ってたんだけど。彼女(妹)が中々うん!て言ってくれなくて(笑)。

(D)妹:物を作るのは好きなので金具くっ付けたり手を動かす事が楽しくって。実は!
手伝いは楽しいけどそれでも其処には行ききれなくて。
なんか右往左往してたんですけど、でもずっと姉の事を羨ましく思ってて。
でも仕事は忙しくもなってきてて。
そうこうしてたらコロナになって。その時に急に時間が空いたじゃないですか。

(林):はい。自粛と云うかあまり皆外に出なくなりましたよね。

(D)妹:私は仕事は全然普通に出来てたんですけど。なんか数週間くらい?お家に居なきゃってなったじゃないですか?

(林):そうそう!強制じゃないですけど自粛ムードが強くて皆出なかったですもんね。

(D)姉:電車にも乗れないみたいな。他県への移動はお控えくださいみたいなね。
(D)妹:なにか日常が止まったタイミングで鬱々とした将来の不安とかも有って。
その時に姉から作品一緒に遣らない!て言われて。
(D)姉:私は今だ!と思って(笑)。
(D)妹:それで私が遣りたい事は金具とかを付けるとかじゃなくて刺繍とか遣りたいんだよね!て言ったら。
遣りなよ!て言われて。それで刺繍を挑戦してみたんですよ。

(林):刺繍自体はやった事は有ったのですか?

(D)妹:それが全然やったことが無かったんですよね。

(林):ええっ!!オリジナル!?

(D)妹:ただルーマニアとか東欧の刺繍が好きすぎて画集とかは集めたりとかしてたんですよ。
テキスタイルが好きだから布全般好きすぎてインドのブロックプリントとかも好きだし。
とにかく布マニアでそういうのを集めるとか。

(林):私もです!!

(D)妹:ウフフ(笑)。なに使うの?触ってるだけ眺めてるだけで良いの!みたいなマニアックな世界ですよね。

(林):そうそうそう!(笑)。

(D)妹:そういうマニアだったので刺繍を遣ってみたいと思ってたけど中々時間が無くて出来なかったのが
時間が出来て「遣れるな!」と思ってやってみたんですよ。
それで試作を姉に見せたら。

(林):えっ!てなったんですか!

 
 
 
 
 
(D)姉:もう最初から凄く良くて本当にビックリして!☆

(林):うわぁ!最初がこれですか!!☆

(D)姉:そのあとも数か月後に持ってきたのがもっとビックリなんですけど。
あ!これこれ。次にもう馬とかなんですよ。2回目でこの辺ですね。

(林):ええ!!もう完全に完成されてる。もう「domaci」じゃないですか!☆
2回目でこれは本当に凄い!!!

 

 

 
 
次回「インタビューvol.02」は。
妹さんの刺繍が大覚醒して!domaciの世界観がより広がった3回目の個展のお話から新作についてのお話まで。
近日投稿予定です。楽しみにお待ちくださいませ。